2月27日(火)、北海道主催の「令和5年度地域づくり研修会」が札幌市内で開催され、全道各地の北海道ふるさと・水と土指導員を始め、北海道中山間ふるさと・水と土保全対策委員会委員、市町村職員、土地改良区職員、道職員など約50名が参加し、当区からは、理事の早坂信一氏がパネリストとして参加されました。
この地域づくり研修会は、北海道中山間ふるさと・水と土保全対策事業の一環として、地域マネジメントの考え方や地域づくりの手法の習得を通じ、地域住民活動の活性化に関する推進指導等を行う人材育成を図ることを目的として、毎年、この時期に開催されています。
早坂氏は、昨年8月に町内で実施された北海道ふるさと・水と土指導員の現地研修の際でも、現場の復興状況について説明をしており、今回の研修会を開催するにあたり、道からパネリストとして依頼されたものです。
最初のパネリストとしての活動報告で早坂氏は、当区の理事で総務委員長と会計担当理事の総務部門の両方を兼任され、また、町農業委員会委員を務めるなど地域代表としても活躍をされており、平成30年9月6日の未明に発生した「北海道胆振東部地震」の際、震度7を観測した厚真町の中で最も被害の大きかった「吉野地区」で現在も営農を続けており、米、麦、大豆を中心に30ヘクタール余りを耕作されていることなどが紹介されました。
その後のパネルディスカッションでは、「防災視点で考える地域づくり」と題して、他のパネリストらとともに「北海道胆振東部地震」での発災直後の様子などが紹介され、早坂氏は、万が一、住んでいる地域で「大雨洪水警報」などが発令され、避難を余儀なくされた場合は、まずは一度、避難所に行ってほしいことなどや普段の訓練が災害時に生かされるので、いざという時に躊躇しない心がけが必要で避難所での様子を理解しておくことが重要であるなど、体験した内容が語られました。
また、「北海道胆振東部地震」の発災直後、全国から広域消防応援などで駆け付けた救助隊員への捜索指示や救助場所の位置などの情報についてアドバイスをした様子なども紹介され、研修会に参加した道職員は、当時の避難所での様子が本当に大変であったことと、ボランティア活動が町民にとって本当に温かいサポートであったことを5年が経った今、改めて当時の様子を思い出したと感想を述べられていました。
【厚真町土地改良区 総務課】