厚真ダム概要

厚真ダムは、厚真市街地から北東約20kmの地点にあり(河口より約38km)本流既水田1,492haの完全補水と開田417ha合わせて1,909haの水田かんがい用として、フローティングタイプ取水設備により温水を取水し厚真川に放流、農業用ダムとして構築されたものである。
このダムの形式は、中心コアー式土石えん堤(アースダム)と称し、ダム付近にある材料(砂岩、泥岩)を主として使用し構築されている。
満水時は上流約4kmメルクンナイ沢2kmにおよび満水面積は93haに広がる。ダム内には、水田13ha、畑15ha、山林58ha、その他24ha、計110ha、戸数6戸が水没となっている。
貯水開始は毎年4月1日頃で満水になるまで20日から25日位の日数がかかり、この間の貯留水はほとんど融雪水である。9月中旬には落水し冬期間は貯水していなかったが、平成9年度からは低水位付近の水位で維持している。